“おとしぬし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
落主33.3%
遺失主33.3%
遺失人33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
極の正直者にて去年の十一月下旬げじゆん夜廻りの時金八十兩ひろひ其の節私し共へ申聞し上御訴へに及び置し處落主おとしぬし之無きに付一昨十九日右金子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ほしいと云るゝおもむき御道理もつとも千萬しかし此金は去冬きよふゆ夜廻りのせつ我等拾ひ町内ちやうないより御訴へ申上置し所落主おとしぬしきゆゑ今日我等へ下されしなれば親公おやごの爲と有ばしんぜ申べし町所家主名前は何と云るゝときけば彼の者然ればなり町所名前などを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
堤方村の往来なかで拾ったので、見れば誠に結構な金入なり、其の遺失主おとしぬしへ知らせようと存じても、の通りの混雑で何分分らん、遺失主の無い事ゆえ只今其の返答に差詰ったので、実は拾ったので
「違えばほか遺失人おとしぬしを探します。貴下のなら百円下さいまし。」
金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)