“おとこまさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
男優50.0%
男勝50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其の年の秋までに謀策たくみ仕遂しおおせるのに一番むずかしいものは、浮舟うきふねという老女で年は五十四で、男優おとこまさりの尋常ひとゝおりならんものがいて居ります。此者これを手に入れんければなりません。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ばあ其方そちは誠に男優おとこまさりの気質である、現在の一人の忰を手にかけて殺すとは、実につらい事であろうが、わしや音羽に義理を立て、お前が手をおろして斯う計らい、また丈助も先非ぜんぴ後悔して
すると、子爵家に男勝おとこまさりの乳母がいましてな。
全く眼色めつきのような気象で、勝気で、鋭くて、く何かに気の附く、口も八丁手も八丁という、一口に言えば男勝おとこまさり……まあ、そういったたちの人だったそうな、——私は子供の事で一向夢中だったが。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)