“おとうかし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オトウカシ
語句割合
弟宇迦斯66.7%
弟猾33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この宇陀には、兄宇迦斯えうかし弟宇迦斯おとうかしというきょうだいのあらくれ者がおりました。命はその二人のところへ八咫烏やたがらすを使いにお出しになって
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
ここにき出して斬りはふりき。かれ其地そこを宇陀の血原といふ。然してその弟宇迦斯おとうかしが獻れる大饗おほみあへをば、悉にその御軍みいくさに賜ひき。この時、御歌よみしたまひしく
命は弟宇迦斯おとうかし献上けんじょうしたごちそうを、けらい一同におくだしになって、お祝いの大宴会えんかいをお開きになりました。命はそのとき
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
かれここに宇陀に、兄宇迦斯えうかし弟宇迦斯おとうかしと二人あり。かれまづ八咫烏を遣はして、二人に問はしめたまはく、「今、天つ神の御子でませり。いましたち仕へまつらむや」
神武天皇御東征の時に、大和の土人弟猾おとうかしは生酒を以て皇軍をもてなしたと「日本書紀」にある。牛肉を肴として酒を飲んだものであろう。
牛捨場馬捨場 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)