“おさながお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幼顔76.9%
稚顔23.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「節ちゃんか。どうも見違えるほど大きくなりましたね。幼顔おさながおわずかに残っているぐらいのもので——」と鈴木の兄に言われて、節子はすこし顔をあかめた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
私のかお何処どこ幼顔おさながおて居ると云うそのうちには、私に乳をましてれた仲仕なかし内儀かみさんもあれば、又今度こんど兄の供をして中津から来て居る武八ぶはちと云うごく質朴な田舎男いなかおとこ
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ついこのごろ眉を落したばかりと見え、どこか稚顔おさながおの残ったういういしい女房ぶり。
顎十郎捕物帳:13 遠島船 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)