“おかの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
岡野37.5%
岡埜25.0%
大河野12.5%
岡乗12.5%
栄泉堂12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
児玉こだま氏は越前国敦賀つるがの城主酒井さかい右京亮うきょうのすけ忠毗ただやすの家来某のむすめであった。二百石八人扶持の家である。与四郎の文内に弟があり、妹があって、彼を宗兵衛そうべえといい、これ岡野おかのといった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
こういう騒ぎをよそにして、岡埜おかの大福餅だいふくもちの土手下にこもを敷いた親子づれの乞食。親のほうはいざりでてんぼう。子供のほうは五つばかりで、これも目もあてられない白雲しらくもあたま。
顎十郎捕物帳:10 野伏大名 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
そが中に屡々しばしば悪魔のごとき黒山の影の面を衝いて揺くにおどろきつ。流を左に沿ひて大河野おかのに到り、右に別れて駒鳴の宿に入るや既に深夜を過ぎたり。
松浦あがた (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
相対勝負だの、岡乗おかのりだの、おのおの、財布に手を突っこむ。行司が、息をはかって
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ええ、丁度、今帰りました。坂本の栄泉堂おかのへお菓子を買いにいったら、帰りが一緒になりましたの。」
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)