岡埜おかの)” の例文
「実は、岡埜おかの先生に、お話して置き度いことがあったものですから、儂も一緒に来たのですが……」
こういう騒ぎをよそにして、岡埜おかの大福餅だいふくもちの土手下にこもを敷いた親子づれの乞食。親のほうはいざりでてんぼう。子供のほうは五つばかりで、これも目もあてられない白雲しらくもあたま。
顎十郎捕物帳:10 野伏大名 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)