“えんごく”の漢字の書き方と例文
語句割合
遠国100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遠国えんごくから態〻わざわざ参詣に来るのに偶然時間が余ったから入って見るとは、心掛の悪い連中ばかり能く揃ったものだ。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
学問をした結果兄は今遠国えんごくにいた。教育を受けた因果で、わたくしはまた東京に住む覚悟を固くした。こういう子を育てた父の愚痴ぐちはもとより不合理ではなかった。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それからは文福ぶんぶくちゃがまの評判ひょうばんは、方々ほうぼうにひろがって、近所きんじょの人はいうまでもなく、遠国えんごくからもわざわざわらじがけでる人で毎日まいにち毎晩まいばんたいへんな大入おおいりでしたから
文福茶がま (新字新仮名) / 楠山正雄(著)