“えんお”の漢字の書き方と例文
語句割合
厭悪100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
愈々いよいよ其妻に対して厭悪えんおの情を増し虐待の状を増すことであろうと思うと、其妻に対しても気の毒でたまらぬ上に、其男の憎らしさが込みあげて来てならぬ。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それでわたくし反応はんのうしています。すなわち疼痛とうつうたいしては、絶呌ぜっきょうと、なみだとをもっこたえ、虚偽きょぎたいしては憤懣ふんまんもって、陋劣ろうれつたいしては厭悪えんおじょうもっこたえているです。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
そのとき彼の身内からは、憎悪とも厭悪えんおともつかぬ悪臭が噴きだしたような気がした。生理的な不快さが、さか立った毛穴からむんむんと放出しているのだ。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)