“うがん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウガン
語句割合
右眼50.0%
右岸20.0%
烏丸20.0%
迂眼10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから主人は鼻の膏を塗抹とまつした指頭しとうを転じてぐいと右眼うがん下瞼したまぶたを裏返して、俗に云うべっかんこうを見事にやって退けた。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
都田川みやこだがわ右岸うがんには、青竹あおだけをくんだ矢来やらいの先が、はりの山のように見えている。そのまわりに、うわさを聞きつたえてあつまった群集が、ヒシヒシとしていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曹彰は父とはべつに代州たいしゅう烏丸うがん(山西省・代県)のえびすの叛乱を治めに行っていたのであるが、漢水方面の大戦、刻々味方に不利と聞き、あえて父の命もまたず
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けれどまた、迂眼うがん者の強味は、相手を知らぬところにある。鹿を追う猟師りょうしの山を見ずだ。信雄もその例に洩れない。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)