“いやけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
厭気67.5%
嫌気27.5%
嫌氣2.5%
忌気2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少し厭気いやけがさして来たというようなところに原因がありはせぬか? もしそのようだったら、君はこう周君に言ってやるがいい。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
年少の「野蛮人」たるクリストフは、それを半ばしか味わうことができなかった。ことに劇の全体には、詩には、嫌気いやけを催させられた。
で取りかゝりからもう熱がめる、きようが無くなる、しんから嫌氣いやけして了ツた。然うなると、幾ら努力したと謂ツて、あがいたと謂ツて、何のやくにも立ちはしない。で、たゞ狼狽する、えうするに意氣鎖沈せうちんだ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
そう忌気いやけがさしてみて、さて、盗人をやめて、これからどうなる——ということを考えると、七兵衛が、どうでものがれられない縄にからみつけられているように思う。
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)