“いやき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
厭気63.3%
嫌気23.3%
嫌氣6.7%
厭氣3.3%
忌気3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
愛想あいそが尽きたか、可愛想かわいそうな。厭気いやきがさしたらこの野郎に早く見切をつけやあナ、惜いもんだが別れてやらあ。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
『鼻』に嫌気いやきがさしていた山口を誘い、彼の親友、岡田と大体の計画をきめてから、ぼくは先ず神崎、森の同感を得、次に関タッチイを口説くどきに小日向に上りました。
虚構の春 (新字新仮名) / 太宰治(著)
嫌氣いやきがさしたのかどうか、後には他人に讓つてしまつた。
「郭子儀」異変 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
意久地いくぢなさ、きたなさを感じて、下らない樣な、馬鹿々々しい樣な、憎らしい樣な厭氣いやきを抱かざるを得ない。
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
婿の家でもいよいよ忌気いやきがさして、その年の盂蘭盆うらぼん前に断然破談ということになってしまった。
くろん坊 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)