“いなさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
東南風44.4%
伊那佐22.2%
稲佐22.2%
稻佐11.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうかするとそんな季節きせつ東南風いなさいてふるへるほどえることがある。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
風が東南風いなさとみえて、寒色かんしょくの海の青さもさまでには覚えない。ざこ場の小屋にも人影がなく、海草や貝がらや、かにの甲羅などがに乾いていた。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのいくさで、命の軍勢は伊那佐いなさという山の林の中にたてならべて戦っているうちに、中途でひょうろうがなくなって、少し弱りかけて来ました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
二人の神はまもなく出雲国いずものくに伊那佐いなさという浜にくだりつきました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
稲佐いなさと丸山の女は日本語とロシヤ語と英語とで一夜いちやの恋を語つてゐる。
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
ところで途中、湯町にも武雄(いずれも女の居る温泉場)にも引っかからず長崎へ着いて、稲佐いなさという処の木賃宿へ着いた迄は上出来でしたが、その頃の五十両というと今の五百円ぐらいには掛合いましたもので、三人とも長崎見物の途中から丸山の遊廓に引っかかって
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
こゝへ來て見ると、稻佐いなさの濱での國讓りも、語り古された故事である。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)