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いとにしき
ふりがな文庫
“いとにしき”の漢字の書き方と例文
語句
割合
糸錦
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
糸錦
(逆引き)
そうして
愈々
(
いよいよ
)
強直してしまった、
艶
(
なま
)
めかしい姿の白坊主をヤットコサと抱き上げて、寝棺の中にソッと落し込んで、三枚
襲
(
がさ
)
ねの振袖と
裲襠
(
うちかけ
)
を逆さに着せて、
糸錦
(
いとにしき
)
の帯で巻立ててやりますと
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
さそくの
躾
(
たしな
)
みで
前褄
(
まえづま
)
を踏みぐくめた雪なす
爪先
(
つまさき
)
が、死んだ蝶のように落ちかかって、帯の
糸錦
(
いとにしき
)
が
薬玉
(
くすだま
)
に
飜
(
ひるがえ
)
ると、
溢
(
こぼ
)
れた
襦袢
(
じゅばん
)
の
緋桜
(
ひざくら
)
の、
細
(
こまか
)
な
鱗
(
うろこ
)
のごとく流れるのが、さながら、
凄艶
(
せいえん
)
な
白蛇
(
はくじゃ
)
の化身の
白花の朝顔
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
これもすばらしく品の凝った
糸錦
(
いとにしき
)
です。
右門捕物帖:34 首つり五人男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
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