“緋桜”の読み方と例文
読み方割合
ひざくら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鎌倉時代から室町の頃にかけては、前期の女性を緋桜ひざくら、または藤の花にたとうれば、梅のかんばしさと、山桜の、無情を観じた風情ふぜいを見出すことが出来る。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
……雪の下を流るる血は、人知らぬかがりに燃ゆる。たとえば白魚に緋桜ひざくらのこぼるるごとく。——
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ひとたび、花和尚がこううなると、たちまちその満面も、背の文身ほりもの緋桜ひざくらのようになる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)