“いちだんらく”の漢字の書き方と例文
語句割合
一段落100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぼんの十六日なので鉱山こうざんも休んで給料きゅうりょうはたけ仕事しごと一段落いちだんらくついて今日こそ一日そこらの木やとうもろこしをく風も家のなかのけむりす青い光のぼうもみんな二人のものだった。
十六日 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
夕食前の小半時こはんとき巴里パリのキャフェのテラスは特別に混雑する。一日の仕事が一段落いちだんらくついて、今少しすれば食欲三昧ざんまいの時が来る。それまでに心身の緊張をほぐし、おもむろに食欲に呼びかける時間なのだ。
異国食餌抄 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
私はこれで一段落いちだんらくついたものと思って、例の坂越さごしの男の事を、それぎり念頭に置かなかった。するとその男がまた短冊を封じてこした。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)