“いいい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
言出50.0%
謂出50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある時父兄の前に言出いいいでて、自分は一代法華いちだいほっけをして、諸国を経廻へめぐろうと思うから、何卒どうか家を出してくれと決心の色をあらわしたので、父も兄も致方いたしかたなく、これを許したから、娘は大変喜んで
千ヶ寺詣 (新字新仮名) / 北村四海(著)
漸くに名刺差出し突然ながら先生にお目にかかりたき由言出いいいでしに髭ある先生らしき人は訳もなく主人あるじは唯今不在なれば帰宅次第そのおもむき申伝ふべしといはるるに我は是非なくさらば明朝また御邪魔にお伺ひ致すべしとそのまま格子戸を
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
平和おだやか謂出いいいだせば、屠犬児は顔をげて、「何の雑作もござりませぬ。初手からそう出さっしゃれば、訳は無いに、余計なことに御騒ぎなされる。やれやれ。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
今看護員の謂出いいいだせる、そのことばを聴くとひとしく
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)