“あまもよ”の漢字の書き方と例文
語句割合
雨催100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暗い雲のれ下った雨催あまもよいのよいであった。片側町の寂しい広場を歩いていると、歩行あるきべたのお銀は、よろけそうになっては、わざとらしい声を立てて笹村の手につかまった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ち、つきはかはつたが、あつさがつゞく。けて雨催あまもよひでかぜんだ、羽蟲はむしおびたゞしいであつた。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
それはたった今のことだと云うので、孤芳の番人を亀吉に云いつけて、わたくしと幸次郎は近所へ見まわりに出ましたが、今夜は雨催あまもよいの暗い晩で、そこらに二人のすがたは見付からない。
半七捕物帳:50 正雪の絵馬 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)