“あかさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
赤錆75.0%
赤鏽12.5%
鮮紅12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
門には赤錆あかさびた鉄板のとびらが、さも厳重に閉まって、のぞいてみるような隙間すきまもなく、広い邸内はヒッソリと静まり返って、人のけはいもなかった。
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
なんでも赤鏽あかさびた鉄火鉢に炭火を入れてあって、それで煙管のやにを掃除する針金を焼いたり、また新しい羅宇竹を挿込さしこむ前にその端をこの火鉢の熱灰あつはいの中にしばらく埋めて柔らげたりするのであった。
喫煙四十年 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
見る見る、錦子の耳朶みみたぶが、葉鶏頭はげいとうのような鮮紅あかさの色になって、からだをギュッと縮め、いよいよ俯向うつむいてしまった。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)