“あいいろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
藍色98.5%
藍靛1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
富士の影がなぎさを打って、ひたひたと薄くかぶさる、藍色あいいろの西洋館のむねたかく、二、三羽はとはねをのして、ゆるく手巾ハンケチり動かすさまであった。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
川をはさんだ山は紅葉と黄葉とにすきまなくおおわれて、その間をほとんど純粋に近い藍色あいいろの水が白いあわいて流れてゆく。
日光小品 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
額の左右に角のある赤い髪の者、青い髪をして翼の生えた者、鳥のくちばしのような口をして※牙きばの生えた者、牛のような顔をした者、それらは皆藍靛あいいろの体をして、口から火のような焔を吐いていた。
太虚司法伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)