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『ラジオ雑感』
ふりがな文庫
『
ラジオ雑感
(
ラジオざっかん
)
』
宅のラジオ受信機は去年の七月からかれこれ半年ほどの間絶対沈黙の状態に陥ったままで、茶の間の茶箪笥の上に乗っかったきりになっていた。夕飯時に近所の家から「子供の時間」の唱歌などが聞こえて来ても、宅の機械は固く沈黙を守って冷やかにわれわれの食卓 …
著者
寺田寅彦
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「日本放送協会『調査時報』」1933(昭和8)年4月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約11分(500文字/分)
朗読目安時間
約17分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
蟋蟀
(
きりぎりす
)
此方
(
こっち
)
其方
(
そっち
)
黴
(
か
)
把手
(
とって
)
捲線
(
まきせん
)
点
(
とも
)
網
(
い
)
玄人
(
くろうと
)
鴨居
(
かもい
)
音色
(
ねいろ
)
辟易
(
へきえき
)
蟻
(
あり
)
蜩
(
ひぐらし
)
紺屋
(
こうや
)
素人
(
しろうと
)
砥
(
と
)
法悦
(
ほうえつ
)
正宗
(
まさむね
)
桁
(
けた
)
旗亭
(
きてい
)
寄席
(
よせ
)
宅
(
うち
)
咽喉
(
のど
)