駄菓子だぐわし)” の例文
をどり周圍しうゐにはやうや村落むら見物けんぶつあつまつた。混雜こんざつして群集ぐんしふすこはなれて村落むら俄商人にはかあきんどむしろいて駄菓子だぐわしなし甜瓜まくはうり西瓜すゐくわならべてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
とはらぬのでかいげるのに邪魔じやまだから、其所そこ退いてれなんて威張ゐばらして、あと地主ぢぬしわかつて、有合ありあはせの駄菓子だぐわしして、機嫌きげんつたことなどである。
がけうへ觀音樣くわんのんさまには茶店ちやみせがありました。密柑みかんやたまご 、駄菓子だぐわしなんどをならべて、參詣者おまへりびと咽喉のど澁茶しぶちやしめさせてゐたそのおばあさんは、苦勞くらうしぬいてひとでした。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
こけの生えた鱗葺こけらぶきの屋根やねくさつた土台、傾いた柱、よごれた板目はめしてある襤褸ぼろ襁褓おしめや、ならべてある駄菓子だぐわし荒物あらものなど、陰鬱いんうつ小家こいへは不規則に限りもなく引きつゞいて
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
みねくるまよりりて开處此處そここゝたづぬるうち、凧紙風船たこかみふうせんなどをのきにつるして、子供こどもあつめたる駄菓子だぐわしやのかどに、もし三すけじりてかとのぞけど、かげえぬに落膽がつかりしておもはず徃來ゆききれば
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
その與吉よきちみなみ女房にようばうから薄荷はくかはひつた駄菓子だぐわしを二つばかりもらつた。うら垣根かきねから桑畑くはばたけえてあるきながら與吉よきち菓子くわししやぶつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「えゝ、なさけねえ奴等やつらだな」ぢいさんはかけかみてた。店先みせさき駄菓子だぐわしれた店臺みせだいをがた/\とうごかすものがあつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)