“小家”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こいえ59.1%
こいへ21.2%
こや16.7%
しょうか1.5%
しょうけ1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はたと、これに空想の前途ゆくてさえぎられて、驚いて心付こころづくと、赤楝蛇やまかがしのあとを過ぎて、はたを織る婦人おんな小家こいえも通り越していたのであった。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
海を眺めてゐる白髪の主人は、此松の幾本かを切つて、松林の中へめ込んだやうに立てた小家こいへ一間ひとまに据わつてゐる。
妄想 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
二人は小さな落葉のがさがさと音のするみちを通って、あっちこっちと小家こやのある処を探して歩いたが、どこにも家らしい物はなかった。
草藪の中 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
右は大家の事をいふ、小家しょうかの貧しきは掘夫をやとふべきもついえあれば男女をいはず一家雪をほる。わが里にかぎらず雪ふかき処は皆しかなり。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
「名東郡芝原村穢多・小家しょうけ・下人一々書抜帳」
エタに対する圧迫の沿革 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)