“しまひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
45.3%
仕舞34.0%
終末3.8%
了局1.9%
1.9%
1.9%
結末1.9%
1.9%
仕廻1.9%
化粧1.9%
最後1.9%
終了1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私達はしまひにはある恐怖に襲はれたやうにして急いでそこから出て来た。私達の顔は蒼白くあたりに際立つて見えてゐたに相違なかつた。
あさぢ沼 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
達磨だるまはそれぎり話題わだいのぼらなかつたが、これがいとくちになつて、三にんめしまで無邪氣むじやき長閑のどかはなしをつゞけた。仕舞しまひ小六ころくへて
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そして到頭終末しまひまで読手で通した。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
さうすると、了局しまひに那奴は何と言ふかと思ふと、幾許いくら七顛八倒じたばたしても金でしばつて置いた体だなんぞ、といた風な事を言ふんぢやありませんか。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
さう言つちや済まないけれど、育てた恩も聞飽きてゐるわ。それを追繰返おつくりかへし、引繰返ひつくりかへし、悪体交あくたいまじりには、散々聴せて、了局しまひは口返答したと云つて足蹴あしげにする。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
そつちからもこつらからもれがかぞへられた。左手さしゆゆびが二げて二おこされてもつくせなかつた。勿論もちろんしまひには配偶はいぐうけたものまで僂指るしされた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
勘次かんじついで餘計よけいわらつた。つちしまひ夕方ゆふがた周圍しうゐ土手どてのやうなこしらへて其處そこみづつてはぐちや/\とあしねながらきざんだわらいてはんでさうして一ばんいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
それそばてはあぶさうもとで幾度いくたびはりはこびやうを間違まちがつていたこともあつたが、しまひには身體からだにしつくりふやうにつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
おつぎはれて邪險じやけん與吉よきちをゆさぶることもあつた。それで與吉よきちしまひには砂糖さたうくちにしながらすや/\とねむる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
『此の間ね。』高橋は言ひいだ。『何とかした拍子に先生莫迦に昂奮しちやつてね、今の其の話を始めたんだ。話だけなら可いが、結末しまひにや男泣きに泣くんだ。 ...
我等の一団と彼 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
……言ふから、それぢやあ結末しまひまで聞き給へ。
我等の一団と彼 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
銀さんと私とは姉の家から同じ小學校へ通ひましたが一年ばかり經つうちに銀さんの方は學校を退いてしまひました。
國元にて聞しより母には氣の違はぬばかりにて國元の家を仕廻しまひ私をつれて麹町の伯父の所へ來て居し中姉にあはしてやると此三次と云人と伯父が申のにだまされ丁字屋へつれられ行しまゝつひに身を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
と云へば、それでもお化粧しまひに手間の取れまするが無理は無い筈、と云ひさしてホヽと笑ふ慣れきつた返しの太刀筋。
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
私は何時も最後しまひには泣き出したのである。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
もらひしにも勝る嬉しさ喜ばしさ何れも怪我けがなき一同は打連うちつれ御門ごもんを出にけり斯て元益は音羽町へ立歸り我家を終了しまひて母の方へ同居なし醫業いげふ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)