“さけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サケ
語句割合
51.0%
26.3%
13.1%
2.7%
1.2%
1.1%
0.9%
0.7%
0.5%
0.5%
0.4%
0.4%
佐介0.2%
0.2%
亀裂0.2%
水豚0.2%
石桂魚0.2%
酒杯0.2%
麹糵0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何するんだい。慶次郎。何するんだい。」なんて高くさけびました。みんなもこっちを見たので私も大へんきまりが悪かったのです。
鳥をとるやなぎ (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
寶鼎はうてい金虎きんこそんし、芝田しでん白鴉はくあやしなふ。一瓢いつぺう造化ざうくわざうし、三尺さんじやく妖邪えうじやり、逡巡しゆんじゆんさけつくることをかいし、また頃刻けいこくはなひらかしむ。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
土地とちにて、いなだは生魚なまうをにあらず、ぶりひらきたるものなり。夏中なつぢういゝ下物さかなぼん贈答ぞうたふもちふること東京とうきやうけるお歳暮せいぼさけごとし。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
言下ごんか勿焉こつえんと消えしやいばの光は、早くも宮が乱鬢らんびんかすめてあらはれぬ。啊呀あなやと貫一のさけぶ時、いしくも彼は跂起はねおきざまに突来るきつさきあやふはづして
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
いわゆる諾威ノア方舟はこぶねを造り、その族人および禽獣の属おのおの一ごうを乗せて洪水をさけしというがごときこれなり。
教門論疑問 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)
ひだりたもとがびり/\とさけてちぎれてとれたはづみをくつて、踏占ふみしめたあしがちやうど雨上あまあがりだつたから、たまりはしない、いしうへすべつて、ずる/\とかはちた。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
和尚さんはわけの解らないお経の言葉でもつて、悲しみさけんでゐる荒野の魂を、一心に鎮めてゐるやうに思はれた。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
らうたちまかほいろあをあかく、くちびるふるはせて惡婆あくば、とさけびしが、怒氣どき心頭しんとうおこつて、よりは黒烟くろけふりのごとく、紙幣しへいふみ寸斷ずた/\にいててゝ、直然すつくたちしさまひとなば如何いかなりけん。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
北の方のカムチャツカにも、またこの種類がんでいて、さけを取るのに妙を得ている。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
天の漸く明かに、海の漸く靜に、舟人遭難の事の漸く確實になりゆくと共に、周章の色は加はり來れり。小兒は捧げ持ちたりし十字架を地にゆだねて、泣きさけびつゝ母にすがりぬ。
な宿したのもあるようです、それがすぐ形式の差は内容の差を伴うべきものだとさけび俳調俳歌いとうべしと罵倒ばとうして仕舞われたのです、吾々もそう思うですなあ、同じく詩であっても
子規と和歌 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
石竹の一花さける冬野かな 桃里
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
○新撰字鏡うをに鮭(佐介さけ)とあり、和名抄には本字はさけぞくさけの字を用ふるは也といへり。されば鮭の字を用ひしもふるし。
早化はやけるるならんか)鮞水にある事十四五日にして魚となる。かたいとの如く、たけ一二寸、はらさけちやうをなさず、ゆゑに佐介さけの名ありといひつたふ。
てん和尚の学語編がくごへんにはさけの字を出されたり、はあさぢとよむ也。もろこし字書じしよにはは大口細鱗さいりんとあれば鮏にるゐせるならん。字彙じゐにはせいせいの本字にて魚臭なまぐさしといふ字也といへり。
宗二が文亀本ぶんきぼんの節用集にも塩引干鮭しほびきからさけとならべいだせり。これらもせいけい伝写でんしやのあやまりにや。駒谷こまがい山人が書言字考しよげんじかうには○さけ石桂魚さけ水豚さけさけいだして、ちゆうに和名抄を引て本字はさけといへり。
甃石しきいし亀裂さけている個所もあり、玄関へ上る石段の磨滅すりへっている家もあったが、何処の家にも前世紀の厳めしいポーチと、昔の記憶を塗込めた太い円柱まるばしらがあった。
P丘の殺人事件 (新字新仮名) / 松本泰(著)
宗二が文亀本ぶんきぼんの節用集にも塩引干鮭しほびきからさけとならべいだせり。これらもせいけい伝写でんしやのあやまりにや。駒谷こまがい山人が書言字考しよげんじかうには○さけ石桂魚さけ水豚さけさけいだして、ちゆうに和名抄を引て本字はさけといへり。
宗二が文亀本ぶんきぼんの節用集にも塩引干鮭しほびきからさけとならべいだせり。これらもせいけい伝写でんしやのあやまりにや。駒谷こまがい山人が書言字考しよげんじかうには○さけ石桂魚さけ水豚さけさけいだして、ちゆうに和名抄を引て本字はさけといへり。
男爵を得しも、実は生まれ所のよかりしおかげ、という者もありし。されば剛情者、わがまま者、癇癪かんしゃく持ちの通武はいつも怏々おうおうとして不平を酒杯さけに漏らしつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
既ニシテ川叉ニ寓シマタ羽生ニ移ル。翛然しゅくぜん歌ヲ詠ジソノ性ニ自適ス。頃之しばらくにして遠近争ツテ弟子ト為ル。しこうシテ四方来ツテ書画ヲ請フ者マタ陸続トシテ絶エズ。翁麹糵さけたしなミ口ニ瓢杓ひょうしゃくヲ離サズ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)