“紙幣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さつ80.8%
しへい16.3%
おさつ1.9%
かね1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
アワヤ紙幣さつの束が掴まれそうな際どい処迄漕ぎつけるものだから、原田や私はのぼせ上ってゾクゾク嬉しがるが、よく考えて見ると
The Affair of Two Watches (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
自分は少しき込んでいた。紙幣しへいを握ったまま段々をけ上るように三階まで来た。三沢は平生よりは落ちついていなかった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
紙幣おさつの十枚位は枕の下にしていないと眠れませんよ。年をとるとただもうお金ですよ。」そして彼女はひひひと笑った……。
生あらば (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
翌日は二束三束の紙幣かね調へたまひて、直ぐにあなたへ送らせたまひしかば。一週間をも経たぬ内に、我は床しきその人を、またも明け暮れ見る事を得てき。
葛のうら葉 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)