鼻口はなくち)” の例文
そこにほとばしっている夥しい血汐は、その鼻口はなくちから吐いたものであって、刃をおのれの身に当てて切って出したものでないことは直ぐにわかりました。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
けむりかれたら、地面ぢめんふこと、手拭てぬぐひにて鼻口はなくちおほふこと。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)