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黒衣
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こくえ
ふりがな文庫
“
黒衣
(
こくえ
)” の例文
爰
(
ここ
)
によき
計
(
はかりごと
)
こそあれ、
頃日
(
このころ
)
金眸
(
きんぼう
)
大王が
御内
(
みうち
)
に
事
(
つか
)
へて、新参なれども
忠
(
まめ
)
だちて働けば、大王の
寵愛
(
おおぼえ
)
浅からぬ、彼の
黒衣
(
こくえ
)
こそよかんめれ。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
袈裟、
法衣
(
ほうえ
)
などを、自分の手で畳んで、自分の手にのせた範宴は、再びそこへ来て性善坊へそれを渡した。見ればもう、薄ら寒い
黒衣
(
こくえ
)
を
袈
(
か
)
けた師であった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
黒衣
(
こくえ
)
を、見よ、まとひては
僧
(
そう
)
のつとめ。
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
時にわれ、
朦朧
(
もうろう
)
と
黒衣
(
こくえ
)
して
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
黒衣
(
こくえ
)
が
棲居
(
すみか
)
を立出でしが、
他
(
かれ
)
が言葉を
虚誕
(
いつわり
)
なりとは、月に
粲
(
きら
)
めく
路傍
(
みちのべ
)
の、露ほども
暁得
(
さと
)
らねば、ただ嬉しさに堪えがたく
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
▼ もっと見る
時になほ、
朦朧
(
もうろう
)
と
黒衣
(
こくえ
)
して
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“黒衣”の解説
黒衣(くろご)は、歌舞伎や人形浄瑠璃で、観客からは見えないという約束事のもとに舞台上に現われ、後見として役者や人形遣いを助けたり、小道具を役者に渡したり舞台から下げたりする係。また彼らが着用する黒づくめの特殊な衣装のこと。黒具(くろぐ)ともいう。
黒子(くろこ)ともいうが、「黒子」は当て字、「くろこ」は訛読で、どちらも正しくはないものが慣用化して一般に定着してしまったものである(本来は「黒子」と書いて「ほくろ」と読む)。
(出典:Wikipedia)
黒
常用漢字
小2
部首:⿊
11画
衣
常用漢字
小4
部首:⾐
6画
“黒衣”で始まる語句
黒衣素足
黒衣聖母
黒衣覆面
黒衣長袍