黄檗わうばく)” の例文
黄檗わうばく隠元いんげんが日本へやつて来た折、第一に払子ほつすを受けたのは、この独照だつたといふからには、満更まんざらの男では無かつたらしい。
黄檗わうばく福巌鉄文ふくがんてつぶんといふ元禄年中の僧の書なり。遒勁いうけい運動看るに足れり。此地亦一湊会なれども遠く赤馬関に不及。此日雨によりて涼し。海上三里きよ
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
黄檗わうばくすぐれし僧のおもかげをきのふも偲びけふもおもほゆ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
其外そのほか西村利三郎を連れて伊勢から仙台に往き、江戸で利三郎が病死するまで世話をした黄檗わうばくの僧剛嶽がうがく、江戸で西村を弟子にした橋本町一丁目の願人ぐわんにん冷月れいげつ
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
紀州に光明寺といふ黄檗わうばくの寺がある。が、そこの開山かいさんは円通といふ草書にたくみな坊さんだつた。
漱石氏と黄檗わうばく5・18(夕)