黄権こうけん)” の例文
ところへ呉の使者として諸葛きんが来たのである。玄徳にはもう会わないうちに呉の肚は読めていた。しかし黄権こうけんがしきりと
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところへ蜀の太守劉璋の密使として、黄権こうけんがこの国へ来た。ちょうどその日楊松は黄権と密談する約束だったので、弟を邸に待たせておいて、彼の客館を訪問した。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いやいや黄権こうけんが魏に降ったのは、呉軍のためまったく退路を遮断されて、行くにも戻るにも道がなくなったからであろう。黄権われを捨つるに非ず、朕が黄権を捨てた罪だ」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その頃、蜀の水軍の将黄権こうけんが、魏に入って、曹丕そうひに降ったという噂が聞えた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
驚いて振り向くと黄権こうけんあざな公衡こうこうという者、ひたいに汗しながら入ってきた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
居合せた黄権こうけんもまた進み出て
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)