鹿島灘かしまなだ)” の例文
しかし、鹿島は単に神宮だけでなく、裏へ廻って鹿島灘かしまなだを見ることが、この行中の一つの重要なる目的でなければならぬ。
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
はい、ちょうど駆逐艦太刀風たちかぜが、鹿島灘かしまなだの東方約二百キロメートルのところを航海中でありましたので、それに例の怪電波の方角を測ってもらいました。
怪塔王 (新字新仮名) / 海野十三(著)
大利根を左、海鹿あじか島を右に、鹿島灘かしまなだへ出て銚子、矢田部。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
早ければ今夕、遅くとも明日の夕刻までには、敵影が鹿島灘かしまなだに現れることになろうと云うことであった。これは全国一斉に、ラジオによってアナウンスされた。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しかし、この九十九里が飯岡いいおかの崎で尽きて、銚子の岬に至ると、また奇巌怪石の凡ならざるものがあります。それから先に、風濤ふうとうの険悪を以て聞えたる鹿島灘かしまなだがあります。
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「報告。ただいま鹿島灘かしまなだ上を、おびただしい艦艇が北東に向け、全速力で航行中です」
怪塔王 (新字新仮名) / 海野十三(著)
南の方で東京湾の入口追浜おっぱまには海軍の航空隊がある。鹿島灘かしまなだに対して、霞ヶ浦かすみがうらの海軍航空隊があるが、これは太平洋方面から襲撃してくる米国の航空母艦に対抗するものであることはあきらかだ。
空襲下の日本 (新字新仮名) / 海野十三(著)
米国艦隊が飽くまで南西の進路を固執こしつし、一挙鹿島灘かしまなだから東京湾を突こうというのに対し、我が日本艦隊は真南から襲い懸って、一艦一機をあまさず、太平洋の底に送り込もうというのであった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
鹿島灘かしまなだまも
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)