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鳴海絞
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なるみしぼり
ふりがな文庫
“
鳴海絞
(
なるみしぼり
)” の例文
自分はこの時ちょうど下を向いて
鳴海絞
(
なるみしぼり
)
の
兵児帯
(
へこおび
)
を締め直していたが、この声を聞くや否や、電気仕掛の顔のように、首筋が急に釣った。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
こういう品より世間にもっとよく知られているのは
絞染
(
しぼりぞめ
)
であります。「
鳴海絞
(
なるみしぼり
)
」とか「
有松絞
(
ありまつしぼり
)
」とか呼ばれ、いずれもその土地で出来ます。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
金助はあたりを見廻すと、
衣桁
(
いこう
)
に
鳴海絞
(
なるみしぼり
)
の浴衣があったから、それを取って引っかけて、なおも煙草をふかしている耳許でブーンと蚊が唸ります。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
娘達の中には、縁先に来て、涼しそうな
鳴海絞
(
なるみしぼり
)
を着た種夫や新吉に、金魚を見せているものも有った。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
鳴海絞
(
なるみしぼり
)
の
浴衣
(
ゆかた
)
の
背後
(
うしろ
)
には、背中一ぱいある、派手な模様がある。尾藤の奥さんが
閾際
(
しきいぎわ
)
にいざり出る。
水浅葱
(
みずあさぎ
)
の手がらを掛けた丸髷の
鬢
(
びん
)
を両手でいじりながら、僕に声を掛ける。
ヰタ・セクスアリス
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
鳴海絞
(
なるみしぼり
)
の
兵児帯
(
へこおび
)
を締めて
芋粥
(
いもがい
)
に寒さを
凌
(
しの
)
いだ時代と、大学を卒業して相当の尊敬を
衣帽
(
いぼう
)
の末に払わねばならぬ今の境遇とを比較する事を知らない。書物は学者に取って命から二代目である。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
鳴
常用漢字
小2
部首:⿃
14画
海
常用漢字
小2
部首:⽔
9画
絞
常用漢字
中学
部首:⽷
12画
“鳴海”で始まる語句
鳴海
鳴海潟
鳴海変
鳴海衆
鳴海三郎
鳴海大九郎