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鰌髭
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どじょうひげ
ふりがな文庫
“
鰌髭
(
どじょうひげ
)” の例文
官吏らしい
鰌髭
(
どじょうひげ
)
の紳士が
庇髪
(
ひさしがみ
)
の若い細君を
伴
(
つ
)
れて、
神楽坂
(
かぐらざか
)
に散歩に出懸けるのにも幾組か
邂逅
(
でっくわ
)
した。
蒲団
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
と一人
極
(
ぎ
)
めにして、その上に、
新妻
(
にいづま
)
を後妻になれ、後妻にする、後妻の気でおれ、といけ
洒亜々々
(
しゃあしゃあ
)
として、髪を光らしながら、
鰌髭
(
どじょうひげ
)
の生えた口で言うのは何事でしょうね。
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
鰌髭
(
どじょうひげ
)
をはやし、不潔な陋屋の臭いが肉体にしみこんでいる。垢に汚れた老人だ。通訳が、何か、朝鮮語で云って、手を動かした。腰掛に坐れと云っていることが傍にいる彼に分った。
穴
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
京助は彼と同級生で、今年の春敏子と結婚し、郊外の文化住宅に
住
(
すま
)
って居た。彼は別にこれという特徴のない平凡人であった。平凡人の常として、彼はふとって、鼻の下に
鰌髭
(
どじょうひげ
)
を貯えて居た。
死の接吻
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
鰌
漢検1級
部首:⿂
20画
髭
漢検準1級
部首:⾽
15画
“鰌”で始まる語句
鰌
鰌汁
鰌屋
鰌掴
鰌桶
鰌取
鰌掬
鰌突
鰌髯
鰌魚