魚類さかな)” の例文
先日こたひだ亡くなつた米国の小説家ジヤツク・ロンドンは、肉食論者にもう一歩を進めて、すべての魚類さかななまのまゝで食べようとした男だ。
魚類さかなが売れません。まあ云うてみればこの奥の手を持たん奴は魚売の仲間かずに這入らんようなもので……ヘヘヘ。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
禿頭はげ親爺おやじがピンピンして頑張っておりましたので……その親父おやじが引いてくれた魚類さかな荷籠めご天秤棒ぼおこを突込んで、母親かかさんが洗濯してくれた袢纏はんてん一枚、草鞋わらじ一足、赤褌あかべこ一本で
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
魚類さかなが千五百貫、鶏卵たまごが先づ一万二千個といふところ……
「怪しいにも何も、私は、そのヨダレが欲しさに生命いのちがけでモートル船に乗っていて行きましたが、そのうちに又、世界中で私一人しか知らん奇妙な魚類さかなをば見付けました」
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)