“高話”の読み方と例文
読み方割合
たかばなし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先刻、湯槽に降りて来る前、二階の大広間の脱衣場で、番茶をすすり、塩せんべいをかじりながら、清七と高話たかばなしをした。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
日頃内輪同様にしている二三の人の顔もそこに見えた。不断養父等の居間にしている六畳の部屋に敷かれた座布団も、大概ふさがっていた。中には濁声だみごえ高話たかばなしをしている男もあった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
そこに漂う何かしら隠微いんびな魂が高話たかばなしを抑えつけて、囁き声にしてしまうものである。
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)