“高樹町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たかぎちょう66.7%
たかきちょう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある日も私は次郎と連れだって、麻布あざぶ笄町こうがいちょうから高樹町たかぎちょうあたりをさんざんさがし回ったあげく、住み心地ごこちのよさそうな借家も見当たらずじまいに、むなしく植木坂うえきざかのほうへ帰って行った。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
明治三十九年美的百姓が露西亜ろしあから帰って、青山あおやま高樹町たかぎちょうきょを定むるともなく、ある日銀杏返いちょうがえしに白い薔薇ばら花簪はなかんざしを插したほおまぶたのぽうとあからんだ二十前後の娘が、突然唯一人でやって来て
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
若しお差支さしつかえなければ、これからすぐ青山高樹町たかきちょう十七番地の北園竜子きたぞのりゅうこという家を訪ねて、お出で下さいませんか。高樹町の電車停留場から一町もない場所ですから、じき分ります。
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)