“たかぎちょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
高樹町100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある日も私は次郎と連れだって、麻布あざぶ笄町こうがいちょうから高樹町たかぎちょうあたりをさんざんさがし回ったあげく、住み心地ごこちのよさそうな借家も見当たらずじまいに、むなしく植木坂うえきざかのほうへ帰って行った。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
明治三十九年美的百姓が露西亜ろしあから帰って、青山あおやま高樹町たかぎちょうきょを定むるともなく、ある日銀杏返いちょうがえしに白い薔薇ばら花簪はなかんざしを插したほおまぶたのぽうとあからんだ二十前後の娘が、突然唯一人でやって来て
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)