“髑髏洞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
カタコンブ50.0%
どくろどう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
零時半の開門の時間まで横町よこちやうの角の店前テラス午飯ひるはんを取つて待つて居ると、見物人が自動車や馬車で次第に髑髏洞カタコンブの門前にあつまつて来た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
これからが髑髏洞カタコンブの奥の院である。門をはひつて右に折れるとほらの屈曲は蠑螺さざえ貝の底の様に急に成り、初めて髑髏どくろの祭壇が見られる。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
髑髏洞どくろどうの尽きた所にある二つの石門せきもんくゞつて更に一ちやう程の闇穴道あんけつだうを過ぎ、再び螺旋の石階いしばしを昇ると、初めの入口いりくちから七八ちやうも遠ざかつた街に出口が開かれて居た。買つた蝋燭はほとんど燃え尽きて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)