“カタコンブ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
髑髏洞33.3%
地下街33.3%
塋窟33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
零時半の開門の時間まで横町よこちやうの角の店前テラス午飯ひるはんを取つて待つて居ると、見物人が自動車や馬車で次第に髑髏洞カタコンブの門前にあつまつて来た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
これからが髑髏洞カタコンブの奥の院である。門をはひつて右に折れるとほらの屈曲は蠑螺さざえ貝の底の様に急に成り、初めて髑髏どくろの祭壇が見られる。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
巴里パリーへの旅行者が、必ず一度はエッフェルへ昇るように、羅馬ローマへ来る人は、初代基督キリスト教徒の地下街カタコンブと、カプツィニの人骨堂と、ベニト・ムッソリニだけは、誰でも
踊る地平線:10 長靴の春 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
パリーの塋窟カタコンブの上手のぐらぐらした小さな家——モンパルナス大通り一六二番地——で書かれたのであって、その家は、一方では、重々しい馬車や都会のたえざるどよめきに揺られていたが