髑髏洞カタコンブ)” の例文
零時半の開門の時間まで横町よこちやうの角の店前テラス午飯ひるはんを取つて待つて居ると、見物人が自動車や馬車で次第に髑髏洞カタコンブの門前にあつまつて来た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
これからが髑髏洞カタコンブの奥の院である。門をはひつて右に折れるとほらの屈曲は蠑螺さざえ貝の底の様に急に成り、初めて髑髏どくろの祭壇が見られる。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
有名な髑髏洞カタコンブの前まで来てそのむかひの珈琲店キヤツフエ一寸ちよつとやすまうと滋野君が云つた。同じく飛行場を観たいと云ふあるお嬢さんを其処そこで待合す約束に成つて居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)