うま)” の例文
(甲冑を着、太刀をき、あまつさえ、今朝からの戦いに疲れ果てた左馬介が、うまのまま湖上にのがれ得るはずはない)
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼のうま鞍側くらわきには、首一つ、みやげにいつけられてあった。いうまでもなく、今川治部大輔じぶのだゆう義元の首級である。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また、宮中勘兵衛みやなかかんべえという者が、犬千代の右の眼へ、一矢いっし射たところ、犬千代は、矢も抜かずに、うまから跳び降りて、勘兵衛を首にし、信長に、首を献じたという男でもある。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)