駿河屋するがや)” の例文
あきなひ居ると雖も元來もとよりほそき身代なれば漸々其日を送るのみ四郎右衞門は此中へ掛り人となる程なれば其零落そのれいらく思ひ遣られしなり然るに駿河屋するがや三郎兵衞は彼の百兩を取てより其金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
お時が案じていた通り、外記は丁度そのころ吉原の駿河屋するがやという引手茶屋ひきてぢゃやに酔っていた。
箕輪心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「鈴原撿校けんぎょう! 駿河屋するがやのかえりには手下どもが偉いご迷惑をかけたな」
ひさ駿河屋するがや三郎兵衞と云者ありしが此方こなた新規しんき小見世こみせいひむかふは所に久しき大店なれば客足きやくあし自然おのづからむかふへのみ行勝ゆきがちなれども加賀屋よりもをりにふれては代呂物しろもの融通等ゆうづうとうもなし出入邸でいりやしきあきなひを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)