“馬煙”の読み方と例文
読み方割合
うまけむり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この日、馬煙うまけむりは天をおおい、両軍の旗鼓きこは地を埋めた。なにやら燦々さんさんと群星の飛ぶような光を、濛々もうもうのうちに見るのだった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と——彼方から馬煙うまけむりあげてこれへくる一陣の兵馬があった。見ると真っ先に趙雲子龍、あとには三百の部下が彼と共に眼のいろ変えてあえぎ喘ぎ馳け続いてくる。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「何を長々しいご詮議だて、そんな場合ではありませんぞ、もはや敵の先鋒が、あれあのとおり、馬煙うまけむりをあげ、を鳴らして、近づいて来るではありませんかっ」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)