“うまけむり”の漢字の書き方と例文
語句割合
馬煙100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うしろのほうから馬煙うまけむりあげて追っかけてくる三百騎ほどな軍隊があった。たちまち追いつかれたので、関羽は、孫乾に車を守らせ、一騎引っ返して待ちかまえた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
砂塵と悲鳴につつまれながら、帝の御車は辛くも十数里をはしって来られたが、ふと行く手の曠野に横たわる丘の一端から、たちまち、漠々たる馬煙うまけむりが立昇って来るのが見えたので
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「はっ」と、許褚は、飼い主のこぶしを離れた鷹のように馬煙うまけむりをたてて翔け向った。そして目ざした敵へ寄るかと見るまに、李暹りせんを一刀のもとに斬り落し、李別が驚いて逃げ奔るのを
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)