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馘首
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くび
ふりがな文庫
“
馘首
(
くび
)” の例文
その
揚句
(
あげく
)
にはまた、私は複雑した関係から市役所を
馘首
(
くび
)
になり、妻と二人で浮草のように漂泊しなければならない身となった。
骨を削りつつ歩む:――文壇苦行記――
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
会社の方はべつに
馘首
(
くび
)
にはならなかったが職場を変更されて、採炭には直接関係のない坑外の人車捲きの係りに廻された。
夕張の宿
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
「可哀想に……若し
馘首
(
くび
)
にでもなって御覧なさい。あなた、御自分の会社ででも引取って上げなければ申訳ありませんよ。それが出来ますか。あなたの責任だわ」
青バスの女
(新字新仮名)
/
辰野九紫
(著)
「いまお願いして、倉庫で、私の下を働かせて、いただいてるのです。というのは、
下町
(
したまち
)
の
薬種屋
(
やくしゅや
)
で働いていたのが、
馘首
(
くび
)
になりましてナ、栗原のところへ、
転
(
ころが
)
りこんできたのです」
夜泣き鉄骨
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「山本ふみちゃんを
馘首
(
くび
)
にさしたのもおまえじゃないか」
工場新聞
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
▼ もっと見る
「だけど、
馘首
(
くび
)
になるといけないから」
業苦
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
うんと言はねば
馘首
(
くび
)
となる
小熊秀雄全集-02:詩集(1)初期詩篇
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
「
馘首
(
くび
)
があるってことだ」
小問題大問題
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
青木っ! てめえの裏切りが、僕等四人を
馘首
(
くび
)
にしただけじゃねえってことを、よく見て置け。ここにこうして死んでいる女は、僕が首切り賃をわけてやった女だ。
機関車
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
「吉田機関手って、
馘首
(
くび
)
になった吉田のことかな?」
機関車
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
“馘首”の意味
《名詞》
馘首【かくしゅ、義訓:くび】
相手を打倒した証拠として首を切り落とすこと。
(日本)解雇すること、首を切る。くび。
(出典:Wiktionary)
馘
漢検1級
部首:⾸
17画
首
常用漢字
小2
部首:⾸
9画
“馘”で始まる語句
馘