飛雪ひせつ)” の例文
戸叩く音はのちたゆまず響きたりしが、直行の裏口より出でてうかがひける時は、風吹荒ふきすさかどの梅の飛雪ひせつの如く乱点して、燈火のほのかに照す処その影は見えざるなりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
落花らくくわゆき飛雪ひせつはな
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)