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飛島
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とびしま
ふりがな文庫
“
飛島
(
とびしま
)” の例文
島では鹿児島県の宝島と
種子島
(
たねがしま
)
、東京府下では
八丈島
(
はちじょうじま
)
、日本海では
佐渡島
(
さどがしま
)
外側の
海府
(
かいふ
)
地方と、
羽後
(
うご
)
の
飛島
(
とびしま
)
とに同じ語が行われている。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
そこの
岬
(
みさき
)
からひと
跨
(
また
)
ぎに見える淡路の鳴門崎までの間十五
間
(
けん
)
、
飛島
(
とびしま
)
、
裸島
(
はだかじま
)
の岩から岩を拾ってゆけば、歩いても渡れそうだが、そうはゆかない。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かつて出羽の
飛島
(
とびしま
)
へ仙台の人渡れるに、八十余の婆語りしに、世には馬という獣ありと聞けり、生前一度馬を見て死にたしと(『
艮斎間話
(
ごんさいかんわ
)
』上)。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
高山
(
こうざん
)
植物の一つであるが、
羽前
(
うぜん
)
〔山形県〕の
飛島
(
とびしま
)
に
生
(
は
)
えているのは珍しいことである。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
羽後
(
うご
)
の
飛島
(
とびしま
)
などではそれが必ず両の手に一本ずつ、ヨンドリ棒を持っていてすることにきまっていた。
こども風土記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
飛んだという点も
羽後
(
うご
)
の
飛島
(
とびしま
)
、或は常陸の石那阪の山の岩などと、同様であったのであります。
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
すなわち羽後
飛島
(
とびしま
)
のヨンドリ棒、越後の道祖神などと一つのもので、古くからこの方式ばかりは日本人が、いかなる雪の国にも持って行かずにはいられなかったことが想像せられる。
雪国の春
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
ところが人が来て、富士山の方がなお高いといったので、
口惜
(
くや
)
しくて腹を立てて、いても立ってもいられず、頭だけ遠く海の向うへ飛んで行った。それが今日の
飛島
(
とびしま
)
であるといいます。
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
飛
常用漢字
小4
部首:⾶
9画
島
常用漢字
小3
部首:⼭
10画
“飛島”で始まる語句
飛島山
飛島源一