“飛乗”のいろいろな読み方と例文
旧字:飛乘
読み方割合
とびの50.0%
とびのり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
アパートの入口に待たせてあった自動車に、三室銀子を押し込めるように乗せると、自分はその後から飛乗とびのって、深沢深を助手台に納めたまま、高円寺の家へ飛ばしたのです。
幾人かの子どもが前の子の帯をとらえて、連鎖式ともいうべき長い馬になり、それへめいめいが走って行って飛乗とびのるもので、是は胴乗どうのりと呼ぶ村もあって、馬飛びの運動との結合かとも思われる。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
電車が来る、と物をも言わず、味噌摺坊主は飛乗とびのり飜然ひらり、と乗った。で、その小笠をかなぐって脱いだ時は、早や乗合の中に紛れたのである。——白い火が飛ぶ上野行。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それだもんだから、辻車に飛乗とびのりをして、ふらふら眠りながら来たものと見えます。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)