頻々ヒンピン)” の例文
これには——『パチノ』ノ墓穴ハ頻々ヒンピンタル火災ト時代ノ推移ノタメニツマビラカナラザルニ至リ、タダ『ギンザ』トイウ地名ヲ残スノミトハナレリ。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
近来、巨虎キョコ、峠ニ現ワレ、頻々ヒンピントシテ人命ニ害ヲナス。官民、捕殺ニ力ヲアワストイエドモ、虎爪コソウ血ニ飽カズ、惨害日ニ増スノミナリ。単身ノ旅ハツツシミ、近辺ノ民モソレ心セヨ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もっとも、この前後、正成の手には一つの有利な情報として「関東勢ノ内ニハ頻々ヒンピントシテ内紛ノ騒動絶エズ」という聞えが、味方の細作さいさく(おんみつ)から入ッていたと思われる。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
近日、先帝ノ動座ヲウタヒ、山陰一円、騒乱ノ聞エ頻々ヒンピンタルアリ。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)