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頓著
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とんちゃく
ふりがな文庫
“
頓著
(
とんちゃく
)” の例文
周囲には
頓著
(
とんちゃく
)
なく魂は鏡の中に打ち込んで、いつまでも/\塗っている。中には肌をぬいで襟首を塗り立てているものもある。
丸の内
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
すでに『マンフレッド』
首齣
(
しゅせき
)
の数十句の訳がある。そうかといって、バイロニズムには
頓著
(
とんちゃく
)
するところがなかった。バイロンその人というところのバイロニズムとは別物である。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
いつになったら滅亡してしまおうが、そんな事には
頓著
(
とんちゃく
)
しないのではあるまいか。
かのように
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
趙七爺は頭を
揺
(
ゆす
)
って言った。「どうあっても仕方がない。辮子の無い者はこれこれの罪に当る、と一条一条、書物の上に明白に出ている。家族が何人あろうともそんなことは
頓著
(
とんちゃく
)
しない」
風波
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
不完全を厭う美しさよりも、不完全をも
容
(
い
)
れる美しさの方が深い。つまり美しいとか醜いとかいうことに
頓著
(
とんちゃく
)
なく、自由に美しくなる道があるはずなのである。美しさとは無礙である時に極まる。
民芸四十年
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
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風がビュー/\吹き込んで寒いだろうが、局員はそんなことには
頓著
(
とんちゃく
)
しないのである。
丸の内
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
かれはおりおり役所を勝手に休んで鶴見の家にやってきて、長話をして行く。拘束されることが何よりも嫌いらしい。勤務などに殆ど
頓著
(
とんちゃく
)
していない。なるがままになれというような
風情
(
ふぜい
)
が見える。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
頓
常用漢字
中学
部首:⾴
13画
著
常用漢字
小6
部首:⾋
11画
“頓”で始まる語句
頓
頓着
頓狂
頓死
頓馬
頓挫
頓首
頓智
頓興
頓服