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音無
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おとな
ふりがな文庫
“
音無
(
おとな
)” の例文
そして一家は高次郎氏やみと子夫人の郷里の城ヶ島へ水の引き上げてゆくような
音無
(
おとな
)
しさで移っていった。
睡蓮
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
其時間が画家の意識にさへ
上
(
のぼ
)
らない程
音無
(
おとな
)
しく
経
(
た
)
つに従つて、第二の美禰子が漸やく
追
(
お
)
ひ
付
(
つ
)
いて
来
(
く
)
る。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
之倖いとはひょっとすると後妻のおそでの方で、康太郎は評判の
音無
(
おとな
)
しい男で財産も少しはあった。
放浪
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
と、ゆる/\力無く言ひながら立上つて、爐の方に行つて、妹の下手に
音無
(
おとな
)
しく坐る。氣が附けば浴衣はお揃ひだ、
彼家
(
あすこ
)
にしては珍らしいことをしたものだと私は不思議に思つた。
姉妹
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
「
音無
(
おとな
)
しく、彼奴、麻布の狸穴に引っ込んでればよかったんだ。——何もこんな小梅
三界
(
さんがい
)
へ這出して来るこたァなかったんだ。——こんなとこへのこ/\這出して来たりゃこそ
畢竟
(
ひっきょう
)
そんなことにもなったんだ。」
春泥
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
▼ もっと見る
「沢井道場
名代
(
なだい
)
の
音無
(
おとな
)
しの勝負」
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
子供らは砂糖のついた
煎餅
(
せんべい
)
を
音無
(
おとな
)
しく食べていたが、定雄の末の二つになる子だけは、細く割りちらけて散乱している菓子の破片の中で、泳ぐように
腹這
(
はらば
)
いになり
比叡
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
音
常用漢字
小1
部首:⾳
9画
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“音無”で始まる語句
音無川
音無瀬川
音無瀬
音無家
音無頼